私(30代前半・理系)自身、30歳で2回目の転職活動をしたとき、30代のキャリアプランを改めて考えました。
転職市場に出て、1社に勤め続けることは難しいのでは?と感じたからです。
タイトルに書いた通り、「終身雇用・年功序列」という従来の雇用形態が崩壊し始めていると感じたからです。
今回は、
- 日本特有の雇用形態の変化
- 変化に伴う30代のキャリア戦略
を整理していきます。

変化に合わせながら、自分の望むキャリアを手に入れたいですよね。
終身雇用・年功序列とは
まずは、終身雇用・年功序列の特徴やメリット・デメリットを見ていきます。
日本特有の雇用形態の1つで、入社すると定年退職までの雇用が保証される仕組み。
| メリット | デメリット |
| 雇用の安定=失業リスクが低い | 人材の流動性が低い |
| 長期的な人材育成ができる | キャリアの選択肢が狭くなる |
| 社内ノウハウが蓄積される | モチベーション低下の可能性 |
| 企業への帰属意識が高まる | 組織が硬直化しやすい |
終身雇用制度とセットで実施される年齢や勤続年数によって賃金が上がっていく給与体系。
| メリット | デメリット |
| 評価基準が分かりやすい | 成果が評価されにくい |
| 長期育成に向いている | 優秀な人材の流出 |
| 組織の秩序を維持しやすい | 意思決定が遅くなる |
終身雇用や年功序列は、日本企業において長く機能してきました。
ですが、近年はジョブ型雇用の導入や人材の流動化により、この雇用形態が変化し始めています。
終身雇用・年功序列が変化し始めた理由
終身雇用・年功序列の崩壊について、度々ニュースで取り上げられます。
2019年と少し前ですが、トヨタの社長が「終身雇用を守るのは難しい」と発言したことが話題になりました。

なぜ、日本を代表する企業のトップがこのような発言をしたのでしょうか。
終身雇用・年功序列が崩壊すると言われる理由は、
- 日本経済の低迷
- グローバル競争の激化
- 多様な働き方やキャリア形成の高まり
などが挙げられます。
終身雇用が導入された高度経済成長期と比べると、現代の日本経済は停滞しています。終身雇用は日本経済の成長を前提としているため、経済が低迷している現代と逆行しているといえます。そのため、終身雇用制度の継続は難しいと考える企業が増えています。
グローバル化により国際間・企業間での競争が激化しています。企業は競争力維持のために、コスト削減や効率化が求められています。そのため、終身雇用に比べて契約期間や労働条件が柔軟に調整できる雇用形態を選ぶ企業が増加しました。
近年、リモートワーク・フレックスタイム制など多様な働き方や、転職を前提にしたキャリア志向が高まっています。企業も人材確保の観点から、従業員の考えに合わせる形で終身雇用を見直す動きにつながっています。
企業にとっては、終身雇用・年功序列=コスト(人件費)増になります。
さらに、企業間競争やグローバル人材の確保などの課題も並行して解決していく必要があります。

社会の変化に対して、企業にはどのような対応が求められるのでしょうか?
成果や業績に重点を置く人事評価制度の導入は、従業員のモチベーションを高めることにつながると言われています。近年、欧米型の「ジョブ型雇用」の導入の流れも進んでいます。
終身雇用では会社側がキャリアの主導権を握っており、キャリア形成に不向きな側面がありました。キャリア志向に対応するために、会社が従業員のキャリア開発の支援を積極的に行うことで従業員の安心感に繋がると言われています。
日本は高齢化社会で生産年齢人口が減少しています。リモートワーク・フレックスタイム制などを導入することで、勤務場所や労働時間に制限のある人材の確保が可能になります。
いずれも人材確保、企業価値の向上に不可欠な対応だと思います。

この流れに乗って、自分に合う選択をしていきたいですね。
30代理系が感じた転職市場の現実
私は30歳で2回目の転職活動をする中、転職エージェントとの面談で、転職市場における30代の現実を感じました。
印象に残っている転職エージェントの話が3つあります。

30歳前後でキャリアアップの転職を経験していると、その後のキャリアの選択肢が広がりやすいですよ。

30代前半以降の求職者には「専門性」と「マネジメント経験」の両方が求められるケースが増えてきます。

30代半ばまで今の業界で経験を積んだとしても、市場価値が高く評価されにくい場合もあります。
転職エージェントの話を総合すると、「30代前半までの経験がキャリアの分岐点になりやすい」と言えます。
20代の頃の私は、
- プレイヤーとして専門性を身につける
- 資格を取得する
ことを意識し、30代以降もプレイヤーであり続けたいと考えていました。
ですが、企業は30代の転職希望者に「専門性」×「マネジメント志向」を求めることが分かりました。
こうした背景には、日本企業の雇用制度の変化も影響していると考えています。これまでは、終身雇用や年功序列で1つの企業に長く勤めるキャリアが一般的でした。
しかし、近年はジョブ型雇用の導入なども進み、「どんなスキルを持っているか」が重視される傾向があります。
そのため、これからのキャリアでは「スキルの掛け合わせ」が重要になると考えています。
転職活動を通じて感じたのは、転職する・しないに関わらず「他社でも通用するスキル」を意識することの重要性です。
専門分野のスキルに加えて、マネジメント経験や他分野の知識を組み合わせることで、市場価値が高まるケースも多いと言われています。
自社の仕事の中でも、他の業界・企業でも活かせる経験を積み重ねていくことが、長期的なキャリアを考えるうえで大切だと感じました。
プレイヤーとして専門性を高めることはもちろん重要ですが、マネジメント志向を取り入れることも、30代以降のキャリアの選択肢を広げる1つの考え方かもしれません。
まとめ ~30代のキャリア戦略~
30代(特に30代前半)はキャリアの大きな分岐点になります。
そして、昨今の日本型の雇用形態の変化、個人主導のキャリア形成の流れもあり、30代のキャリアプランを考え直す必要性があると感じています。
ですが、いきなりキャリアプランを考えるのはハードルが高いと思います。
まずは、
- キャリアの棚卸し
- 自己分析
を少しずつ進め、自分が何を実現したいか、何を優先したいかを整理することをおすすめします。
自分で進めるのが難しい、大変だと感じる人は、転職エージェントを活用するのも選択肢の1つだと思います。
今回の記事が皆さんのキャリアプランや転職活動の参考になれば幸いです。

それではまたっ。







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